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―不還―
第8章 暗闇の中…一筋の安寧 2
「まあ適当に座れ…」

「は、はい……」

ベッドの隅にそっとエレンは腰掛けた。
顔をリヴァイの方に傾けてエレンは口を開いた。

「どうして、俺が来るとわかったんですか…?」

「昨日居ただろうここに、何か話す事があったからだろう」

ポンポンッと自分の右側をリヴァイは軽く叩いた。
そしてじっとエレンを見る。

―ここに座れって意味でいいのか…?
潔癖な人なのに他人をベッドに乗せても平気なのだろうか?
そういった疑問が頭を軽くよぎったが、
エレンは靴を脱いで恐る恐るベッドに上がった。
同じように壁にもたれてリヴァイの横に座る。


「話は…その、二つあるんです。一つは謝りたい事…
もう一つは兵長にお願いしたい事です」

「…その一つ目はだいたい察しがつく……」

エレンはリヴァイの方を向いて少し身を乗り出して発言した。

「あのっ…俺の…俺のせいであの人たちを……」

するとリヴァイは静かに右手でエレンを制した。
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