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―不還―
第8章 暗闇の中…一筋の安寧 2
「俺が…近い未来、いやもっとずっと先かもしれない…
ひょっとしたらそんな時は来ないかも知れない。
今の俺にそれは分からないけど…」

膝の上に置いているエレンの握り拳に力が入る…。
リヴァイはすっと顔を上げてエレンの目を見た。
空気がピンと張り詰める――。





「もしも…
もしも俺がこの世界で…
生きてはいられない存在になったら…」




エレンの瞳が揺らぐ……






「その時は兵長が俺を…」


リヴァイの右手を取り、エレンは両手で握り締めた。















「この手で…殺して下さい」
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