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梨果の父サイドストーリー
第13章 愛娘型オナホ基金
カランカラーン

商店街の“スナック早苗”から酒屋の倉持さんが出てきた。

「あれ?小山田さん。」

「おや倉持さん。早苗で飲んでたのですか?」

聞くと商店会の寄り合いの二次会を行っているらしく、倉持さんは煙草を買いに出たころ私と出くわしたらしい。

「みんな居ますから小山田さんもご一緒しましょうよ!」

「いや、私も都内で飲んできたので……」

「そう仰らずに!」

手を引かれて店内に連れ込まれた。

「あら小山田さんお久しぶりね!」

カウンターの中にママの早苗さんがいた。推定40代半ばの美人で商店会のメンバーだ。

「やあ先生!ちょうど良かった。」

「おや先生飲みましょ飲みましょ!」

カウンターには薬局の富山さんと写真館の真田さんがいた。

「と、富山さんに真田さん……川瀬さんは?」

「あっ…ああ、ついさっき帰りました。」

「……じゃあ少しだけ。」

「座って座って!」

商店会メンバーの自転車店の川瀬さんが居ないことに安心した。

「何になさいます?」

「ではビールを。」

「はーい。」

ママが瓶ビールの栓を抜いてグラスに注いでくれる。

「では改めて、かんぱーい!」

富山さんの音頭で乾杯をした。

「すみません、商店会のメンバーでもないのに。」

「いやいや、二次会なので関係ないですよ。」

倉持さんとグラスをぶつける。

「ちょうど梨果ちゃんの話で盛り上がってたところなんですよ。」

「は、はぁ。」

グラスのビールを飲み干す。

「梨果ちゃん綺麗になったんですって?皆さんべた褒めですよ。」

そう言い空のグラスにママが再びビールを注いでくれる。

「先だっての自治会の寄り合いで久しぶりに本人に会ったら驚いたのなんの。」

倉持さんの声が大きい。みんな私より酔っているようだ。

「ママは先生の梨果ちゃんの絵をまだ見てないんだってさ。」

出展した梨果のヌード絵画のことだろう。

「さっきからこの人たち梨果ちゃんがどれだけ綺麗かを私にずっと語ってるんですよ。」

「あはは……」

「しかもまだ中学生の子に卑猥な表現までしてー。お父様としてなんとか戒めてあげてくださいな。」

ママは苦笑する。

人のこと言える立場ではない。私自身娘を卑猥な目で見るのが日常になっているのだから。
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