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梨果の父サイドストーリー
第16章 愛娘型オナホ製作委員会
コストの問題、単品より複数人で協力して購入した方が単価が下がるという事を実際の金額を交えて説明した。

「理解はしたけどそこまでして欲しい物なの?」

「うん。」

「はぁ……ほかの人だってそんな高いオナホ?馬鹿らしくないのかなぁ。」

「梨果のだから。」

「へ?」

「梨果を知る男なら喉から手が出るほど欲しがると思うよ。」

「そうかなぁ……」

少なくとも昨晩スナックにいた面々は既に喉から手が見えていた。

「でもそれってさ、多くの人に私のアソコの具合を知られちゃうって事だよね?」

「まぁ作り物とはいえそうなるね。」

「うーん……」

「その辺微妙……だよね?」

その辺は私としても微妙なところだ。しかし背に腹は変えられない。梨果に梨果本人のオナホで責めてもらう夢の計画だ。

梨果は少し考えた後こうつぶやいた。

「えっとね。私タレント活動もしてるじゃない?」

「ああ、そうだね。」

「そのオナホ?の件が広まったとしたらいろいろな関係にご迷惑がかかると思うの。」

「そ、そっか……」

(そうだった……この企画は最初から無理だったんだ。)

「だから……」

「わかった……諦めるよ。」

浅はかだった。梨果は有名人だけにこの企画は彼女の社会生活さえ脅かす恐れがあった。

それに情けない話だ。自分が全額出せれば済むことなのに。
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