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梨果の父サイドストーリー
第16章 愛娘型オナホ製作委員会
ふとこんなことを考えた。

たまたま親子だから梨果と関われているが、もし他人であればこの女性は高嶺の花なのだと。私ごときが関われるレベルの女性ではない。と……

(受賞作家が最初からお似合いなのかもな……)



改めてシャワーを浴びてその日のうちに昨日スナック早苗にいたメンバーに本人の了承を得られた事を連絡をした。


「ええっ?今から早苗で待ち合わせですか?!」

富山さんから召集の折り返し連絡がきた。彼はこの企画を“梨果型オナホ制作委員会”と勝手に名付けていた。

「今から召集か……今日5発も射精してクタクタなんだけどなぁ……」

しかしそれも梨果型オナホを実現するため。一念発起して日の落ちた商店街を目指した。


カランカラーン

「あら小山田さんいらっしゃい。真田さん来てるわよ。」

“スナック早苗”に来るのは2日連続だった。ということはその企画立案から1日というスピードで承認を得られた訳だ。

(サラリーマンなら出世案件じゃないか?)

「先生、なにニヤニヤしてるんですか?」

真田さんに突っ込まれた。

「い、いえ別に……」

「こんばんはー、遅れてスマンスマン。」

倉持さんもやってきた。

「富山委員長は?」

「委員長??」

「いや、あの人勝手にこの企画を“梨果型オナホ制作委員会”と名付けてたのでいっそ委員長にしてしまえと思いまして。」

「全く品性のかけらも無い命名ね……」

ママは呆れる。

「その富山委員長さんは“彼の家”に一応確認に行ったから少し遅れるってよ。」

真田さんのその言葉に心がズキリとした。その“彼”とは梨果の里親をしてくれている作家の一条院巴の事だ。

「先に何か飲みながら待ちましょう。……ママとりあえずビールを。」

「はーい。」
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