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梨果の父サイドストーリー
第2章 娘の裸への執着
後ろめたい気持ちでしてしまった娘での自慰行為だったが、射精中の快感はこれまで記憶にないほどだった。
齢50にして精力的にも減衰し、そういう行為をあまりしなくなっていたが、この快感が病みつきになり毎日のように娘の卑猥な姿を思い出して射精してしまっていた。
勝手なものだが射精後の気持ちは逆に最悪で、娘に対する申し訳なさでいっぱいになった。
昨日、田村さんと川瀬さんが自宅を訪ねてきた。
用件は裸婦クロッキー会の話で、娘を再びモデルにしたいとの話だった。
「先日のトラブルでデッサンの時間が大幅に短くなって満足に書き上げることが出来なかったという受講者が多く出たんだよ。」
それで再び娘にモデルを続行してもらいたいという事だった。
これは私にとっても熱望したいことだったが実現は難しいだろう。
「確かにデッサン時間が短くなったというのは事実ですが……あの状況だと梨果が再び首を縦に振るとは思えません。」
(むしろあなた方のせいじゃないか……)
「うーん……」
唸る田村さん。
そこで川瀬さんが口を開いた。
「じゃあどうだろう。先生は来年個展を開くじゃないですか。」
「ええ、お陰様で。」
「一つの作品に梨果ちゃんを題材にしてみてはいかがだろう。もちろんヌードで。」
「それは本人から許可が下りれば可能ですがそれと先ほどの話との関係は…?」
そこに田村さんが声を低くして私の肩に手を置いた。
「先生、回りくどい話はやめますよ。私は単純に梨果ちゃんのヌードをまた見たいのですよ。」
「えっ!?」
「そうそう、続きが描きたいって人がいたのは事実だけどね。それも本心だかわからんよ?体裁よく言っておいて我々と同じく梨果ちゃんのヌードがまた見たいってだけかも知れんし。ふふふ。」
「教室でのモデルがダメだったら川瀬さんの言うとおり先生の個展のモデルをやらせることは出来ないかね……ただ、その模様をビデオに収めていただく。」
「なんですって!ビデオってそれは……!!」
「ビデオの件は内密で梨果ちゃんにこの二択、訊いてみてくれないですかね。」
「いや……それは私としても承諾はできかねます……」
「先生、私達が今まで貴方の教室や個展にどれだけ貢献してきたか御存知ですよね?」
「はあ……それは。」
「それでは先生、期待してますよ。」
二人は去っていった。