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梨果の父サイドストーリー
第2章 娘の裸への執着
浴室内で再びシャワーの音がし始めたのでその音に紛れて洗面台に飛び散った精液を流して脱衣室を後にした。


本日中に例の件を娘に話しておこう。


「梨果。話があるのだが…。」

風呂上がりの娘が階段を上がってきたところを捕まえる。

「…なに?」

「とりあえずアトリエまで来てくれないか。」


三階のアトリエに招くと椅子を用意し娘はそれに座り、私は愛用の椅子に腰を下ろした。

先ほど全裸で自慰行為をしていたとは思えないような幼いパジャマ姿の娘に違和感を覚えた。

「先日はコミセンで急遽モデルをやってもらって申し訳なかった。嫌な思いもしただろう。」

「うん。最悪だった。なんであの人達を止められなかったの?」

「田村会長と川瀬さんか…。父さんもあの人達には…本当申し訳ない。」

「そんな事言ってお父さんも梨果の身体ジロジロ見てたでしょ。内心では自転車屋さん達の言うことに賛同してたんじゃないの?」

娘の言うことは図星なところもあった。
しかし肯定するわけにはいかない。

「…邪な気持ちで見ていたわけじゃない。久し振りで成長したなとは思っていたが。」

「ふーん…。」

話題を戻そう。

「本題に入るが、また次回の裸婦クロッキー会でモデルをやってくれないか。この間まだ途中までしか描けていないという受講者さんが多いらしくてな。もちろん次回はあのようなことにならないように約束する。」

「絶対嫌!」

即答してきた。
予想通りの回答だった。

「そうか…。」

「当たり前だよ。最悪だったって言ったじゃん。イヤらしくてヒドい人たちだよあの人たち。梨果が泣いてるのに助けてくれたの一人しかいなかった。お父さんだってさ…!」

ぐうの音も出ないので次に川瀬さんの案に切り替えてみる。

「わ、わ、わかった‥皆には諦めてもらおう。ではこれはどうだ、私の次の作品でモデルをやってもらえないか。以前にもやっていたようにこのアトリエで。もちろん他には誰もいない。」

「裸?」

「…そのつもりだ。母さんにも話はしてある。」

「…お父さん、この前梨果の裸見て…大きくしてたよね?」

娘にも気付かれていたとは…。しかしこれも肯定するわけにはいかなかった。
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