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梨果の父サイドストーリー
第1章 愛娘の裸身
娘が脱いだ途端、教室全体の空気が変わるのがわかった。

同時に、娘を人前で脱がせたことを全力で後悔した。

私はこの時まで娘への認識が9歳のまま時が止まっていたのかもしれない。

決して大きくはないが、バストはすでに男の視線を集めるほど形成されていた。
気にして見たことがなかったが、普段服の上から胸の膨みを意識したことはなかった。

ウエストに関しては細くくびれ、むしろ下手な成人女性より無駄のない美しいラインを見せていた。

下腹部に僅かながら陰毛も確認でき梨果がどれだけ羞恥に堪えて臨んでいるのか今更気付かされた。

こんな娘を公衆の面前に晒してしまった……しかしもう遅い、なんということだ。

全裸になってしまった娘は私にバスローブを手渡した。
我を忘れて呆然と成長したバストを見つめる。

アンダーバストから背中まで下着の跡が残ってしまっていた。
当然ブラジャーを着け始めたことなど知らなかったので、外して来るよう指示するのを失念してしまった。

娘は私の視線に気付き、逃れるように右腕で乳房を隠した。

そして全裸の娘は受講者の間を抜けて奥に準備した舞台まで歩いて行った。

その後ろ姿は細く華奢であるが、ふっくらと丸くなった臀部も9歳当時とは別物だった。

思わず娘とは忘れて会陰部が露出するのを期待して歩いて開閉する尻の間を目で追ってしまっていた。

高い舞台に乗ろうとしている愛娘を今すぐ止めて家に連れて帰りたかった。
せっかく美しく育ったばかりの肢体がこんな所で好きでもない大勢の男達の視線に晒されてしまっている。

しかしこの会を壊すわけにはいかない。

娘は何をどうすればいいか戸惑い台の上で棒立ちになり、30名ほどの受講者の注目を集めていた。

顔を真っ赤にして両手で胸と性器を必死に隠している姿が痛々しい。

学生時代に経験しているが、モデルが羞恥した態度を見せてしまうと場が乱れるのを知っていた。

……これはまずい流れだった。
何も起こらなければよいが……
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