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第5章 新たな想い人

「透也っ…シャワー…まだ……っ」

首筋を這う透也の舌が熱い。

私の身体に熱を這わせながら、透也の舌が耳元でクチュリと音を立てた。


「あ…んっ…」

「美空…このまま抱きたい……」

耳元に寄せられた透也の唇。

言葉を紡ぐ度に触れる柔らかな唇の感触と耳に掛かる熱い吐息に、私の身体はビクビクと震えた。


「いい？」

耳元で囁かれれば、まるで頭の中に話し掛けられたみたいでボーッとする。

少し掠れた透也の声に、心臓を掴まれたかのように苦しくなり、真っ赤になった顔を俯かせたまま私はコクコクと頷いた。