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想い人
第6章 【続】第一章・同級生の想い人
「美空…美空? …美空!」

コテージの露天風呂には、当たり前だけど私と透也の2人きり。

恥ずかしくて、透也に背中を向けて浸かる私。

後ろから透也がしつこいくらいに声を掛けてくる。


「うー…透也…こっち見ないでよぉ」

タオルを巻いて、大切な所は隠しているけれど…

恥ずかしいーっ‼︎

透也の声で、透也がこっちを向いているのがわかる。

絶対振り返れないよ……。


「みーく」

「ひゃぁっ⁉︎ 」

急に耳元で聞こえた透也の声に、思わず悲鳴を上げた。

「捕まえた」

大好きな声が耳元を擽る。

ギュッと後ろから抱き締められた身体は、多分露天風呂の温度より熱いと思う。


「美空…耳まで真っ赤」

耳元でフッと笑う透也。

小さく吹かけられたその息ですら心地良く感じるなんて、私、茹でタコに負けないくらい赤いに違いない。


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