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想い人
第7章 【続】第二章・絶対私の想い人
(バカバカバカバカーっ‼︎ )

宴会場には戻りたくなくて、逆方向へと走り出た。

外へと繋がるそこは、散歩道になっている。


上半身裸に下半身は下着姿の片山さん。

下半身を反応させた透也。

(あの状況で私が出てきちゃったら、その後2人がやる事なんて……)

良からぬ想像が頭を支配して、私はブンブンと頭を振りたくる。


「……っ戻ろ」

片山さんの好きにはさせない。

透也が片山さんに魅力を感じたんだとしても、それが”イコール好き”には繋がらない!


くるり…と、元来た道へと踵を返したと同時に、

「美空!」

聞き慣れた声と、大好きな匂いに包まれる。


息を切らした透也…

きっと慌てて追い掛けて来てくれたんだよね?

広い胸板に耳を寄せれば、ドキドキといつもより速い心音が聞こえる。


言いたい事はたくさんあるけれど、今は、透也がこうして追い掛けて来てくれた事が嬉しい……。

私は透也の背中に回した腕に力を込めた。


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