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想い人
第7章 【続】第二章・絶対私の想い人
ドキドキとまた心臓が早鐘を打ち始めた。

「何にしようかなぁ」

赤くなった顔を誤魔化すように冷蔵庫を覗き込む。

中からの冷気が、火照った顔には気持ちいい。


後ろから、プシュッと小気味良い音が聞こえる。

振り返れば、突き出た喉仏を上下させ、ゴクゴクと美味しそうにビールを飲む透也。

大人だなぁ…なんて、見惚れてしまう。


「美空?」

透也の声にハッと我に返る。

「あっ、いや、その…ビール美味しそうだなぁって…」

見惚れてただなんて恥ずかしくて言えなくて、目を逸らして誤魔化す。


「未成年はダメ。でも、美空は20歳超えてもビールは飲めなそう」

フッと透也は優しく笑い、缶ビールをテーブルへと置いた。

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