この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
想い人
第3章 それぞれの想い人
「ごめんな? ピザはまた今度な」
隣に座った透也が申し訳なさげに言った。

予約なしで行ったピザお代わり自由のお店は、生憎の満席。私と透也は今、ファミレスに来ていた。

「ううん……」

透也と来れたならどこでもいい。それは本心。
でも、ここじゃあゆっくり話なんて出来ないよ……。


「肉、食わないの?」
メニューを決めれずにいる私に、透也が聞いた。

「……昨日食べたから」
航先輩と焼肉……美味しかったな。

航先輩といる時は、こんなにも胸は苦しくならない。
むしろ笑っていられるのに……。


「じゃあピザは?」

「……それは…」

ピザはまた今度って言ったじゃん。
透也、忘れちゃったの?

俯き黙り込む私。透也は心配そうに覗き込む。

「美空? 怒ってる?」

怒ってる?
違う。悲しいの。
飲み込んだ言葉の代わりに、大きく首を横に振った。


「ごめんな? 5ヶ月記念にはちゃんと埋め合わせするから」

─────え?

5ヶ月の記念日?
……まだ……付き合っていてくれるのかな?

「うんっ」
笑顔を見せた私に、透也はホッとしたように笑った。

/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ