この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
想い人
第3章 それぞれの想い人
定時を報せるチャイムに、慌ててオフィスを飛び出した。

「美空!」
グッと引き寄せられる力強い腕。

「……っ透也……」

怒ったような透也の瞳。
わかってる。
逃げてたらダメだ。


「美空、今夜俺のために空けて?」

「……っ……」

そんな顔ズルイよ。
縋るような、甘えたような透也の瞳。

惚れた方の負けでしょ……。


”あの2人結婚するらしいよ”
社内に広がっている噂。

本当なのかな?
聞きたいのに聞けない。


「まままままたっ、また今度でいい⁉︎ 」
ダメっ! まだ別れ話をする心の準備が出来てないっ。

「美空っ」

「な…何?」
必死に作った笑顔で振り返る。

「今夜空いてる?」

「え?」

「今夜は俺に付き合え」
イラついた声色の透也に、少し怖くなった。

そりゃそうだよね。
私と別れなきゃ、蕾さんと先に進めないんだもん。

「う…うん……」
私は渋々頷いた。

/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ