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恐怖!買われた経験
第3章 お仕置きの部屋
 寝室にはダブルベッドが一つあった。
「仰向きに寝なさい」
「はい」
 股間を隠しながら仰向けになると、
「両手を広げて大の字になるのよ」
「は、はい」
 思い切ってそうする。
 ベッドの4本の足に紐が括り付けられており、それでぼくの両手足が拘束された。
「主人は明日の夜まで帰って来ないわ。それまで、その恰好でいてもらおうかしら」
「で、でも……」
「口答えするんじゃないの!」
 ピシャリと言って、彼女はバッグの中から何かを取り出す。
 女性用のバイブだった。
「乳首が開発済みなら、こちらはどうかしらね」
 歌うように言いながら、いきなりそれをぼくの肛門にねじり込み、スイッチを入れる。
「ううっ」
 いきなりそんなことをされても気持ちいいわけはない。
「こっちはまだのようね。心配しなくても、そのうちに良くなって来るわ」
 彼女がそう言った時、ドアの鍵がガチャガチャと鳴った。
 静江さんは何故か慌てて寝室を出て扉を閉める。
 扉の向こうから声が響く。
ーあら、あなた早かったのねー
ー徹夜で仕事を終わらせたから、一日早く帰れたんだー
ーそう、お疲れでしょう。お風呂にはいったら?その間に何かご飯を作るわー
 話し声を聞きながら生きた心地もしなかったが、風呂に入ってくれたらその間に逃げ出そうと考えた。
ーいや、風呂も飯もいい。徹夜で疲れたから少し寝るよー
 ま、待ってくれ、と思ったと同時に、寝室の扉が開いた。
 
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