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お前の奥さん、やられちゃうぞ!
第1章 お前の奥さん、やられちゃうぞ!
古瀬が振り向いて言う。
「いいか、これからオレは千崎と三角をエレベーターに誘導し、閉じ込める。
お前は、千崎と三角が部屋を飛び出したら、美樹ちゃんを助け出すんだ。
あの通路の陰で、待機しろ。
落ち着いてやれよ。
美樹ちゃんを助けたら、俺のスクーターで自宅まで帰れ。
キーはこれだ。運転できるやろ。
美樹ちゃんのそばにずっと付いてやれよ」
オレはうなずいた。
「あ、それから…」
古瀬は行こうとしてもう一度振り向いた。
「スクーターのキャリーボックスのヘルメットの下に、作業ズボンがある。スクーターで美樹ちゃんに穿かせんといかんぞ。俺のやから、ダブダブやろうけど。」
古瀬、恩に切るぜ
古瀬は
「請求書見てびっくりするなよ」
と笑った
古瀬はリュックから缶を取り出し、フタを操作したら煙が猛烈に吹き出てきた。
「心配するな。臭いが無い、無害の発煙筒だ」
いよいよ作戦実行だ。