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リヴァイ兵長は選べない人
第10章 最後の交わり
「あっあっあーっ…」

後孔がギュゥと締め付けたと同時にリヴァイは再び腹部に白濁した物を放った。
仰け反ってビクビクしてる姿を見るとエルドも耐え切れず、
欲望の全てをリヴァイの中に吐き出した。

「く…」
「はーっはーっ…」

腰を掴んで全てを出し切るとリヴァイを強く抱きしめた。
リヴァイは呼吸が乱れたままで胸を大きく上下に動かしていた。
強く強く抱きしめる。
これが最後の抱擁…

ゆっくりと身体を離し、エルドは自身を引き抜いた。
リヴァイの身体が一瞬ビクリと跳ねる。
立ち上がりタオルを持ってくるとリヴァイの腹部を丁寧に拭きだした。
そしてリヴァイを抱えてベッドに寝かせて布団をかける。

「エルド…?」

虚ろな瞳でエルドを見つめてくる。
エルドは髪の毛を優しく撫でるとそのまま掌でリヴァイの目を覆った。

「兵長、何も考えないで、そのまま目を閉じて…」

途端、リヴァイは深くて暗い谷底に吸い込まれるような感覚に襲われた。

「意識が…飛びそうだ…」
「もう話さないで、じっとそのままで」
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