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リヴァイ兵長は選べない人
第10章 最後の交わり
リヴァイの呼吸が一定のリズムになるまでに、そう時間はかからなかった。
スースーと小さな呼吸をたてながら彼は眠りに落ちていた。
そっと目を覆っていた手を外す。
眠りについたリヴァイを見てエルドは心の底から安堵した。
サイドテーブルに置いてあるランプの灯を消した。
そしてリヴァイに軽く口付けるとエルドはベッドから離れた。
自分が持ってきたランタンを手にすると扉に向かう。

「ゆっくりと眠って下さい。リヴァイ兵長」

そう言い残すと静かに扉を開けてその場を後にした。
自室に戻るとエルドは真っ直ぐベッドへ向かった。
ランプを消して横になる。
まだリヴァイの肌の間隔が身体中に残っている。
ついさっきまで腕の中にあの人はいた。
心臓に熱い何かがこみ上げてくる…
切ない気持ちを押し殺すように、エルドは深く布団の中に潜り込んだ。












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