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リヴァイ兵長は選べない人
第11章 どうしようもないくらい
自室に戻ろうと階段を昇っていると、後ろから声をかけられた。

「リヴァイ兵長ー!」

…エレンだ。
一気に階段を駆け上がり、少し肩で息をしながらリヴァイの側に来た。

「どうした、何か急用か?」
「いえ、そういう訳じゃないんですけど」

するとエレンは突然リヴァイの肩を掴んでから言った。

「今日団長こっち来ますよね?ちゃんと話して下さい」
「エレン…?」
「あなたの初恋の相手でしょ?きちんと話して欲しいんです」

びっくりする程大人びた表情でエレンは言ってきた。
初恋の相手…
そうだった、俺はエルヴィンに恋をしているんだった…
ふと思い出したように心の中で呟く。

「今日を逃したら暫くゆっくりは話せないでしょ?ちゃんと話して下さい」
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