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リヴァイ兵長は選べない人
第11章 どうしようもないくらい
エレンはゆっくりとリヴァイから離れると言った。

「勝手な事してすみません、兵長」
「本当に手間のかかるガキだな」

エレンの頭をくしゃくしゃと撫でると、くしゃりとした笑みを浮かべた。
そしてまたさっきの表情に戻った。
…いつからこのガキはこんな顔をするようになったんだ。

「ちゃんと団長と話して下さいね」
「…分かった」
「それじゃまた午後に」

そう言い残すと薄っすらと微笑み、エレンは勢いよく階段を降りて行った。

「参ったな…」

いい歳をしてエレンにまで色々と見透かされていて、自分が情けなくなる。
自分が皆にどれほど支えられているか痛感しながら、リヴァイは自室へ向かった。
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