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リヴァイ兵長は選べない人
第12章 そして彼が選ぶ時
ベッドにリヴァイを横たえると、ブーツを脱がせる。
自らもブーツを脱いでベッドの上に乗り、リヴァイを再び抱きしめた。
いつもの甘くて淫魔な香が漂ってくる…
頬を摺り寄せ、耳元で囁いた。

「キスをしていいか?リヴァイ…」
「ったく、そんなの今更確認する仲じゃねーだろ…」

小さく囁くような声でリヴァイが答える。
エルヴィンはゆっくりと頬をずらすと、唇の先をそっとリヴァイの唇に重ねた。
ついばむように何度か繰り返して唇を離し、親指でゆっくりとリヴァイの唇をなぞる。
薄っすらと開いたリヴァイの唇に指先を軽く差し入れると、
リヴァイは咥え込み、そのまま親指に舌を這わせてきた。
その姿を見たら、もうエルヴィンの理性を抑える限界が来た。
親指を咥えさせたまま、唇に深く口付ける。
指と舌でリヴァイの口腔を蹂躙する。
親指を引き抜き、更にエルヴィンは深く口付けた。
お互いに舌を絡めあい、唇を貪り合う。
今日はリヴァイもいつも以上に積極的にエルヴィンの口付けに応えていた。
それがエルヴィンにも伝わり、より口付けが深くなっていく。

「ん…ふ…」

唇に隙間が開くとリヴァイの色めいた声が漏れる。
そこをまた塞いで、呼吸する事を忘れるくらい強引に口付ける。

「ん…んー…」

リヴァイのエルヴィンを抱きしめる手に力が入る。
キスだけでリヴァイの頭の中はクラクラとし、痺れたようになってきた。
エルヴィンはずっとお預けにされていた果実を貪るかのように、
リヴァイの唇を離さない。その行為に夢中になっていた。
エルヴィンの頬を両手で掴むと、リヴァイは唇を強引に横にずらした。

「くっ…はぁはぁ…はぁ…」
「す、済まない、苦しかったか?」
「息出来なくなるかと思ったじゃねーか…」
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