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茅子(かやこ)の恋
第12章 葛藤

クローゼットの中は、航のマンションに漂う優しい香りで満ち溢れていた。ハンガーに掛けられた服が10着ほど並んでいた。すこしクラッシックなコートやスカートなど、結衣は実家の母のクローゼットを思い出した。
大きなクローゼットの中に、小さなチェストがあった。3段の引き出しの一番上は、小さな鍵が刺さっていた。一瞬躊躇したが、結衣は航の言葉を思い出し、鍵を回した。開いた引き出しの中に、一通の手紙と2冊のアルバムが入っていた。
結衣は迷った末、最初のアルバムを開いた。それは、航の赤ちゃんの頃からの記録だった。抱えていた罪悪感が消え、結衣はいつの間にかアルバムに引き込まれていた。クローゼットの前で、結衣は裸のまま正座をしていた。
「お母さん、綺麗…」
思わず声が出てことに、結衣は自分でもびっくりした。航の側にいる母は、若く美しかった。それは航の高校の卒業式の写真でも、同じだった。美しい母に惹かれる気持ちは、結衣にも十分理解ができた。
そして2冊目のアルバムを開いた途端、結衣はまた罪悪感に襲われた。しかし、結衣はアルバムをめくることを止めることはできず、いつしか罪悪感は興奮に変わっていた。そして寝室に戻ることを決めると、結衣は立ち上がった。クローゼット裏側の鏡に、結衣の裸体が映った。鏡の中の顔を見つめると、結衣は短いボブの髪の毛を掻き上げた。
大きなクローゼットの中に、小さなチェストがあった。3段の引き出しの一番上は、小さな鍵が刺さっていた。一瞬躊躇したが、結衣は航の言葉を思い出し、鍵を回した。開いた引き出しの中に、一通の手紙と2冊のアルバムが入っていた。
結衣は迷った末、最初のアルバムを開いた。それは、航の赤ちゃんの頃からの記録だった。抱えていた罪悪感が消え、結衣はいつの間にかアルバムに引き込まれていた。クローゼットの前で、結衣は裸のまま正座をしていた。
「お母さん、綺麗…」
思わず声が出てことに、結衣は自分でもびっくりした。航の側にいる母は、若く美しかった。それは航の高校の卒業式の写真でも、同じだった。美しい母に惹かれる気持ちは、結衣にも十分理解ができた。
そして2冊目のアルバムを開いた途端、結衣はまた罪悪感に襲われた。しかし、結衣はアルバムをめくることを止めることはできず、いつしか罪悪感は興奮に変わっていた。そして寝室に戻ることを決めると、結衣は立ち上がった。クローゼット裏側の鏡に、結衣の裸体が映った。鏡の中の顔を見つめると、結衣は短いボブの髪の毛を掻き上げた。

