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茅子(かやこ)の恋
第9章 新しい生活

「お父さんに似てきたね…」
思わず口にしたセリフに、茅子ははっとした。しかし航は母の言葉に、素直に頷いていた。
「たぶんさあ、お父さんのおかげだよ」
「うん、なにが…?」
「オレの成績がいい理由…」
航は父のことを茅子から聞いている。父は国立大学を卒業し就職したあと、3年後に退職し別の大学の看護学科に入り直した。そこで母と出会い航を授かると迷わず学生結婚した。母は出産と子育てのため2年遅れたが、ふたりとも大学を卒業し看護師になった。
「うん…お父さん、頭よかった」
「いや、お母さんも頭いいと思うよ…」
「航…もう遅いよ!」
後ろから茅子が腕を伸ばし、アワの付いた指で航の鼻を摘まんだ。航は慌てて謝ると、母は笑い声を上げた。そして背中を洗い終わると、母はシャンプーを手に取った。
「お終い!」
「うん、ありがとう!」
航はまた、勢いよく浴槽に飛び込んだ。そして母の顔を見ると鼻を摘まみ、お湯の中に潜った。茅子はあきれた風に浴室を出たが、顔は笑っていた。そして振り向くとちょうど、航が水面に顔を出した。
「さきにベッド、入ってるよ」
「うん!すぐ行きます!!」
手を振る息子に向かって、母はバスタオルを脱いで裸を見せた…。
思わず口にしたセリフに、茅子ははっとした。しかし航は母の言葉に、素直に頷いていた。
「たぶんさあ、お父さんのおかげだよ」
「うん、なにが…?」
「オレの成績がいい理由…」
航は父のことを茅子から聞いている。父は国立大学を卒業し就職したあと、3年後に退職し別の大学の看護学科に入り直した。そこで母と出会い航を授かると迷わず学生結婚した。母は出産と子育てのため2年遅れたが、ふたりとも大学を卒業し看護師になった。
「うん…お父さん、頭よかった」
「いや、お母さんも頭いいと思うよ…」
「航…もう遅いよ!」
後ろから茅子が腕を伸ばし、アワの付いた指で航の鼻を摘まんだ。航は慌てて謝ると、母は笑い声を上げた。そして背中を洗い終わると、母はシャンプーを手に取った。
「お終い!」
「うん、ありがとう!」
航はまた、勢いよく浴槽に飛び込んだ。そして母の顔を見ると鼻を摘まみ、お湯の中に潜った。茅子はあきれた風に浴室を出たが、顔は笑っていた。そして振り向くとちょうど、航が水面に顔を出した。
「さきにベッド、入ってるよ」
「うん!すぐ行きます!!」
手を振る息子に向かって、母はバスタオルを脱いで裸を見せた…。

