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茅子(かやこ)の恋
第11章 目覚め
「やだ…でも、ぞくぞくする」
「茅ちゃん、変態だもんね…」
「…変態じゃないもん」
茅子と翔太の関係が、いつしか復活していた。航が同級生と初めてデートしたその日、茅子の部屋に翔太がいた。短い看護学校の夏休みを利用し、病院の借り上げたワンルームは、かつて翔太が借りていた部屋を彷彿させた。ロフトになったベッドスペースで、茅子は裸でPCを眺めていた。

翔太は茅子との関係が自然に消滅したあと、新人の介護士の女の子と付き合い始めていた。そしてもうすぐ、その子と結婚するつもりでいた。あと半年で看護学校を卒業すると、地元の大病院に就職する予定だ。もちろんその女の子は、翔太と茅子の関係を知らない。

航も来年の3月には大学を卒業する。そして茅子も看護師として働きながら、次のステップへと歩みを進めていた。みんなそれぞれの道を進みながら、そのご褒美として快感を求めていた。

「これ、茅ちゃんの顔…見えてる?」
自分のパソコンの画面に映し出された裸の女は、5年前の茅子だった。蒸し暑いワンルームのロフトはエアコンも効かず、茅子は全身に汗を噴き出していた。それは後ろから翔太の太い陰茎で貫かれているだけでなく、自分の裸がネットに溢れている興奮のせいでもあった。
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