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恋する妻
第6章 パン屋の姉弟
「お姉…弟のちんぽ、どう?」
「あんっ、弟の…ちんぽ、気持ちいいっ!」
郁は恥ずかしい言葉を、遂に口にしました。僕は興奮し、すべてが知りたくなりました。

「昨日…ふたりで休憩にいったよね?」
僕の言葉に、郁の中がまたキュッとしまりました。

「見てたの…」
僕は答えず、代わりに腰を動かしました。

「あんっ、悠…もう!」
「もう?」
今度は郁が無言で腰を動かしました。そして僕の耳に舌を差し入れると、熱い吐息を吹きかけました。

「全部、見てたんだ…」
「うん…全部見た」
「…じゃあ、仕方ないね」
郁はまた、僕の耳を唇で愛撫しました。そして熱い吐息と共に、告白しました。

「キス…したよね、悠」
僕は胸が張り裂けそうになりましたが、同時にこれまで感じたことない程、下半身が熱くなりました。

「悠…今、ビクッとなった」
妖しく囁くと、郁が少し腰を動かしました。

「昨日と一緒だね、悠」
郁は素直にこの「あそび」を楽しんでいました。

「見てたんでしょ?」
「うん、お姉とじゃれてた」
「そう、じゃれてたね…悠」
耳元で郁が囁き続けました。そして不意に郁は素に戻りました。

「郁たちを見てて…お兄、どうしたの?」
「…興奮した」
僕も素直に郁に告白しました。そして、郁は小さく笑いました。同時に郁の中がまた、キュッと動いていました。そしてまた、僕たちは悠と郁になりきりました。

「昨日はキスして…」
またも腰を動かし、郁は告白を続けました。

「キスして…悠にもう一回、お尻見せてあげたよね!」
「お尻、うん…」
「うん、お尻とあそこも…」
郁は悪戯に囁きました。僕も郁も、胸がドクドクしていました。

「…どこで?」
郁は顔を横に向けると、僕にキスをしました。その後、僕の耳元に顔を寄せ甘い吐息で囁きました。

「うん…悠のアパート」
ドクンと大きな鼓動が、ふたりの身体から発せられました。もう、僕たちは止まりません。

「…昨日、お姉来たっけ?」
「うん、行ったよ…悠、もう忘れちゃった?」
「タクシー?」
郁は僕を見つめていました。その顔は言葉と一緒の笑顔でしたが、その目は真剣な表情でした。僕がキスすると受け入れ、郁は舌を差し込みました。激しく舌を絡めると顔を離し、僕の胸の中で目を閉じました。
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