この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋する妻
第8章 秘密のやり取り
「郁ね、悠といつもラインしてる」
「いつも?」
「うん、離れている時はいつも…夜も」
郁は妖艶な顔で、僕を見つめています。
「どんなライン?見せて?」
「ダメ…それは無理」
僕のお願いを、郁は即座に拒否しました。
「どうして?」
「だって、郁だけじゃない…悠とのラインだもん」
僕はどうしても見たくてたまりませんでした。
「郁…」
「…うん」
意を決して、僕はその言葉を口に出しました。
「悠と付き合っていいよ」
一瞬目を見開くと、郁は静かに口を開きました。
「お兄…ホントに?」
「うん…今も付き合ってるでしょ?」
郁は一瞬バツの悪い顔をしましたが、すぐに僕の目を真剣に見据えました。そして僕も、郁の目を見据えて答えました。
「郁は…僕と離婚したい?」
「そんなの嫌、絶対別れない!」
「じゃあ、悠はどうする?」
僕の問いかけに、郁が目を伏せました。
「郁、これからは隠し事はなしだよ」
「もう隠さない…でも、それでどうするの?」
「僕は郁の旦那さん、悠は郁の恋人…それでいい?」
「お兄…本当?それでいいの?」
郁はまた僕の目を見据えました。僕もまた、郁に深く頷きました。話し合い、僕たち夫婦は絶対に別れない、だから隠し事をしないことを決めました。そして悠にこのことは絶対に話さない…僕と郁はその夜、そう約束をしました。もし破れば僕たちが終りになることを、ふたりで誓いました。
「…じゃあ姉弟の秘密、見せてあげる」
郁は覚悟を決めてように、手を伸ばしました。サイドテーブルの上に、機内モードにした郁のスマホがありました。そして郁が操作すると、スマホは何度かバイブしました。
「…悠?」
僕の問いかけに頷くと、僕の横に仰向けに寝転び、少しだけ背を向けました。
「いやん…」
僕が身体を伸ばし画面を覗き込むと、郁が裸体をねじりスマホを隠しました。郁は笑顔でしたが、僕に見えないようにロックを解除しました。
「郁、言ったよ…隠し事は絶対しないって」
郁は一瞬真顔に戻ると、僕に向き直りました。そして今度こそ、本当に覚悟を決めました。
「そうだね…じゃあ、見て!郁の秘密」
郁は僕にスマホを手渡しました。そして、パスコードも教えてくれました。それは僕の誕生日でした。
「いつも?」
「うん、離れている時はいつも…夜も」
郁は妖艶な顔で、僕を見つめています。
「どんなライン?見せて?」
「ダメ…それは無理」
僕のお願いを、郁は即座に拒否しました。
「どうして?」
「だって、郁だけじゃない…悠とのラインだもん」
僕はどうしても見たくてたまりませんでした。
「郁…」
「…うん」
意を決して、僕はその言葉を口に出しました。
「悠と付き合っていいよ」
一瞬目を見開くと、郁は静かに口を開きました。
「お兄…ホントに?」
「うん…今も付き合ってるでしょ?」
郁は一瞬バツの悪い顔をしましたが、すぐに僕の目を真剣に見据えました。そして僕も、郁の目を見据えて答えました。
「郁は…僕と離婚したい?」
「そんなの嫌、絶対別れない!」
「じゃあ、悠はどうする?」
僕の問いかけに、郁が目を伏せました。
「郁、これからは隠し事はなしだよ」
「もう隠さない…でも、それでどうするの?」
「僕は郁の旦那さん、悠は郁の恋人…それでいい?」
「お兄…本当?それでいいの?」
郁はまた僕の目を見据えました。僕もまた、郁に深く頷きました。話し合い、僕たち夫婦は絶対に別れない、だから隠し事をしないことを決めました。そして悠にこのことは絶対に話さない…僕と郁はその夜、そう約束をしました。もし破れば僕たちが終りになることを、ふたりで誓いました。
「…じゃあ姉弟の秘密、見せてあげる」
郁は覚悟を決めてように、手を伸ばしました。サイドテーブルの上に、機内モードにした郁のスマホがありました。そして郁が操作すると、スマホは何度かバイブしました。
「…悠?」
僕の問いかけに頷くと、僕の横に仰向けに寝転び、少しだけ背を向けました。
「いやん…」
僕が身体を伸ばし画面を覗き込むと、郁が裸体をねじりスマホを隠しました。郁は笑顔でしたが、僕に見えないようにロックを解除しました。
「郁、言ったよ…隠し事は絶対しないって」
郁は一瞬真顔に戻ると、僕に向き直りました。そして今度こそ、本当に覚悟を決めました。
「そうだね…じゃあ、見て!郁の秘密」
郁は僕にスマホを手渡しました。そして、パスコードも教えてくれました。それは僕の誕生日でした。