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恋する妻
第10章 セックス報告
「悠は後ろから…」
「…うん、後ろ…好きみたい」
「郁は?」
僕の言葉に郁は頭を上げました。そして前を向いたまま、息も荒く呟きました。

「うん、好き!犯されてるみたい…」
「悠…弟に犯されたいの?」
「うん、弟に…犯されたいの!」
郁のセリフに興奮した僕は、後ろから思い切り腰を打ち付けました。パンパンッと乾いた音が、寝室に響いていました。

「あんっ、いいっ!悠!お兄!!」
「雄大は…?」
「あんっ、いやっ…雄大?やだっ、なんでそんなことっ!」
僕の中に急に何かがこみ上げました。郁を責めながら、僕は言葉を続けました。

「悠と雄大…ホントは一緒じゃない?」
「あんっ、どっちもゆうだけど…」
「郁…雄大としたい?」
郁は喘ぎながら、僕に顔を向けました。横顔で僕に視線を向けると、あうっ、と一際大きな声を上げました。そしてまた、顔を枕に埋め声を殺していました。

「…郁、弟が好き?」
「うん、悠が好きっ!それと、雄大も好きっ!!」
「悠は…雄大の代わり?」
郁はさらに背中を反らすと、貪欲に腰を動かしました。枕に顔を埋め、小さな獣のように低い声で喘いでいます。そして僕の動きに合わせ、上り詰めていきました。

全身を震わせ、一瞬頭を持ち上げると、郁は声を上げました。そしてそのまま、郁は何度目かの絶頂に達していました。全身の力が抜けてしまったように、郁はベッドにうつ伏せになりました。それに合わせて、僕のものがするりと抜けてしまいました。しかし遅れて、僕も快感に襲われました。思わず声が出た瞬間、空中に白い精液が飛びました。僕は中腰のまま、郁の背中に倒れ込みました。何度でも大量の精液が出てくることに、僕は何か怖くなっていました。

お腹の下の精液が少し冷たくなった頃、郁が背中越しに顔を僕に向けました。やっと息が整ったようで、小さく声を絞り出していました。

「お兄、変態…」
「…変態、嫌い?」
郁は顔を上げ、キスをねだりました。熱い口の中で、郁は僕に答えていました。好き…吐息がそう、僕に伝えていました。そして身体を捻ると、精液が背中に付いていることを気にすることもなく、僕に向き合いました。

「雄大と…したいかも」
「…郁、変態」
「お兄のせい…でも雄大、食べちゃいたい」
郁はそう言うと、スマホを手にしました。そして動画撮影を起動すると、僕に手渡しました。

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