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恋する妻
第14章 あたし、どこでも裸になるよ…
「もういいよ、悠」
「電車来るまで…」
「やっぱり悠、優しいね」
お姉が手をつないでくれた。ふたりで駅のベンチに座って、次の電車を待ってた。ずっと電車、来なければいいのに…でもすぐ、次の電車が入って来た。

「じゃあ悠、また明日!」
「うん、またパン屋姉弟で」
お姉、ホームでキスしてくれた。乗り降りする人がいたけど、もう気にしない…。

「あのね、悠の秘密のマンガ、また発見しちゃった…」
いつもの悪戯な顔で、お姉が言った。オレ、本当に焦った。ベッドの下じゃなく、机の足元に隠してたやつ、マジでドン引きされそうなマンガだったから。オレ、思わず固まってた。そのとき電車の扉が閉まったけど、お姉、電車に乗らなかった。

「悠、あんなの…好きなの?」
「…お姉、引いた?」
「ちょっと…」
マジでやっちゃった…オレ、そう思った。お姉、上目使いでオレを見てた。

「ウソだよ!ちょっとびびった?」
「うん、びびった…本当にお姉、引いてない?」
オレ、本当に小さな声になってた。でもお姉、笑顔でオレを見てた。

「引いてないよ…悠、友達思いなんだなってw」
お姉、本当にちゃんと読んでた!オレ、顔が熱くなるのを感じた。

「あのね、あたしも悠となら…なんでもしたい!」
「…本当に?引いてないの?!」
「うん、悠と一緒なら…どこでもあたし、裸になるよ」
あのマンガ、女の子の露出もある…。

「外でも全部脱いで…裸になる。悠が興奮するならw」
「…本当に?」
「悠が興奮すると、あたしも興奮するのw」
エッチな顔でお姉が返事をしてた。

「うん…そのかわり、絶対あたしを捨てないでねw」
オレが捨てられても、オレがお姉を捨てる訳ない!オレ、お姉を抱きしめた。反対側のホームから人が見てたけど、関係なかった。

「オレ、お姉を捨てないよ!絶対!!」
「…うん、わかってるよ!」
「お姉もオレのこと、捨てないでね」
今度はお姉が、オレを抱きしめてくれた。と言うより、オレに飛びついてきた。

「悠、好き…」
「オレも郁…姉が大好き」
「もう、悠!郁なのか郁姉なのか、はっきりしてね!!」
お姉、オレの顔にキスしまくってた。向かいのホームのオバサンが、ビックリしてたw

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