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甘く清らかな誓い
第1章 第1章



――で、今に至るというワケだ。


でも、何で私のここで寝てるんだろ?
しかも知らない男の人に抱きつかれて…。

火照った身体が少しずつ鎮まり、思考も正常になる。

抱きついている男の顔を、覗き込むようにもう一度見る。

傷や青痣がいくつもあり痛々しいが、よく見ると愛嬌のある顔である。

ふくよかな莉子の胸に顔を埋め、スヤスヤと寝ている顔が可愛らしい。

母性本能を擽るタイプのようだ。

莉子は再び男の頭を優しく撫でた。
すると気持ちよかったのか、男は胸に擦り寄せる。

その仕草が余計可愛らしく、莉子もギュッと抱きしめる。

男が擦り寄せていくうちに浴衣がはだけてきた。
浴衣がはだけて気づいたか、莉子はノーブラだった。

手で確認すると、下もはいてない。

「エっ、ちょっと……っ!?」

なぜ下着を着けてないのかと戸惑い、恥ずかしくなったとき、胸に甘い感触を感じた。

「……っ!?」

見ると男の手が、莉子の胸を包むように撫でていた。

マッサージをするようにゆっくり胸を揉まれると、ピンク色の突起を指で弾く。

「…んアン……っ!」

ツンツンと弾かれ、莉子は無意識に甘い声を出してしまう。


やだ…何これ………っ!?
自分で触った時と全然違う……っ。 

再び身体が火照り始める。

しかし、先程血をいただいた時とは違い、今は胸の突起から伝わる甘い痺れに全身の力が抜け、されるがままだった。


―――ちゅ♡

「ア……っ!」

胸の突起を口に含まれた。

「ん…はぁっ……あぁ………っ!」

ソフトクリームを舐めるように胸の突起を舐められ、莉子は無意識に男の頭を抱える。

もふもふの黒髪が莉子の首筋や鎖骨に優しく触れ、くすぐったい。

熱でソフトクリームが溶けるように、莉子の思考も甘い熱に溶けそうで……でも嫌な感じはしなかった。


どうしよう……
こんなことしてる場合じゃないのに…っ!?

でも……もうちょっと…だけ……っ!



莉子が甘い刺激を感じていたとき、男の瞼が薄っすらと開き、目を覚まそうとしていた…。


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