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少女監禁 罠に堕ちる女
第13章 再会、そして旅立ち

ラブホテルを出た宗一と秀子は
電車を乗り継いで最寄り駅からタクシーに乗り換えた。

ここは本当に東京か?と見違うほどの山道を
タクシーは登ってゆく。

「こんなところに?」

「聡子さんが都心で
華やかな生活をしていると思った?」

宗一は手持ちのお金が豊富でないにしても
まさかこんな山奥に身を潜めているとは思ってもみなかった。

こんな山奥なら
地元の町外れに身を潜めた方がマシだとおもえた。

鬱蒼とした木々が無くなり
視界が開けると
前方に日本の原風景とも呼べる大きな古民家が見えてきた。

『良かったわ…
修吾はまだ帰宅していないようだわ』

庭先に停めてある黄色のスポーツカーが見当たらない。
彼より先に帰ってこれたことで
秀子は内心ホッとした。

「さあ、お入りなさい」

電気が通じていないのか
室内はわずかな外光を採り入れているものの
鬱蒼とした暗さだった。
そのせいか、やけに室内と外気温の差が激しく
ひんやりとした室温が宗一を出迎えた。

「こっちよ…来て…」

長い廊下を歩くと
木材が痛んでいるのか
歩く度にギシギシと音がした。
自分一人で訪れたのなら
幽霊でも出るのではないかと
怖じ気づくような雰囲気があった。


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