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少女監禁 罠に堕ちる女
第13章 再会、そして旅立ち
「待ってて、今、明かりを灯すから」
そう言うと秀子さんは
ライターでランタンに火を灯しました。
暗闇に慣れ始めていた瞳には
その仄かな灯火さえ眩しかった。
ランタンの灯りを手で遮り
宗一は瞼をしっかりと見開いた。
この部屋は寝室なのだろう。
部屋のど真ん中に
秀子と戯れていたラブホのように
大きなベッドが置かれている。
まさか、ここでもう一度セックスをするために
聡子の居どころを知っていると騙して
僕を連れ込んだのかと
宗一は秀子を怪しんだ。
「聡子さん、お友だちをお連れしましたわ」
秀子さんはランタンランプを手にすると
部屋の片隅に歩いて行く。
その灯りを頼りに
宗一も秀子の動きを目で追った。
そして、部屋の片隅に
時代劇でしか見たことのない木の格子で組まれた牢を認めた。
そんなに大きな座敷牢ではないので
秀子さんがランタンを格子に近づけると
牢の奥まで灯りが届く。
そこに薄っぺらい布団にくるまっている人影を認めた。
「赤の他人を連れてきた訳じゃないわ
あなたもよく知っている人よ」
さあ、こっちに来て顔を見せてあげなさいと
秀子さんは宗一を優しく手招きした。