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北の原野・BBQの後、男4人と彼女に起こった出来事
第1章 ある夜の出来事

オレが皆の代表で、彼女を車で迎えに行くことになった。
彼女は車を持っているが(この田舎で車は必需品)、心置きなく飲めるように、送迎はオレたちですることになっていた。
その他の連中で炭火を起こし、肉を焼いていた。

彼女のアパートに行き、オレの車に乗ってもらう。
オレのクルマは、少しの間の二人きりの密室である。ドキドキするオレ。
彼女からいいにおいがする。
沈黙が気まずいので、当たり障りのない話をしながら、すぐに辰雄のD型に到着した。

オレたちは、ウエルカム~といった感じでお迎えし、彼女は、
「お招きいただき、ありがとうございまーす!」
といった感じで、にこにこ顔である。
いつもは野郎だけの焼肉だが、彼女がいるだけで風景が全然違う。
殺風景なD型ハウス内のモノクロの景色が鮮やかなカラーになった感じだ。

誘った時に「焼肉の煙で服が臭くなるから、ジャージとかの方がいいよ」と言っていたので、彼女は紺に黄色いラインの上下ジャージ姿。すごいかわいく見える。

ビールはキンキンに冷えて肉とたまねぎじゃがいも長芋、アスパラ、海産物もじゃんじゃん焼きながら、盛り上がっていった。

彼女も良く食べ良く飲み、俺たちも酔っ払ってきた。

一番しゃべっているのはもちろん辰雄だが、辰雄がオレや大智をイジったりして、盛り上がっていった。彼女も、
「え~そうなんですか。」とか「すごくおいしいです。」とかいって、酔って盛り上がっている。

だんだん満腹になり、D型の外はすっかり暗くなり少し冷えてきたので、D型の外にある辰雄のコンテナハウスで飲みなおすことになった。

コンテナの中は辰雄の事務所になっていて、パソコンと事務机、経理の書類が雑然と並べられている。その半分ほどが畳になっていて、オレたちの飲み会によく使われている。
ストーブを点け(北海道では夏でもストーブを使うことがある。煙突が付いている大きなストーブだ)、おつまみやお酒が冷蔵庫から出てきて、続けて盛り上がっていった。
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