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嫌いな男
第7章 強羅マンション(翔子)
強羅は覚束ない足取りでマンションに帰ってきた。
風邪による高熱で学校を休み病院で点滴を打ってきたのだ。

霞む目でふと見ると、部屋の前に女が立っている。
1ヶ月前の教訓を生かし、今回はまさかとすら思わない。

「何の用だ、秋永?」

「…私のこと秋永って呼ぶの初めてね?」


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