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メダイユ国物語
第4章 非情な実験
「あ……」
男性経験もなく、人間の男性器ですら簡略化された図解でしか目にしたことのない十七歳の少女にとっては、この世の物とは到底思えなかった。
この獣は次に自分に何をしようと言うのか。ファニータは恐る恐る、怯える目を彼に向ける。すると、ドワモ・オーグは彼女の後頭部に手をやると、その顔を自分の股間に近付けさせた。ファニータの目の前に彼のペニスが迫る。そのまま彼女の口元を、それに触れさせた。生臭い獣の匂いが鼻孔を突く。そうか――ファニータは思い当たる。この獣は口淫――フェラチオを望んでいるのだ。彼女は当然、実際に行ったことはなかったが、男女の営みにおいて、『そういう行為』をすることは知っていた。
逆らってはいけない。怒らせてはいけない。さもなければ、自分は一瞬で殺されてしまうだろう。そんな恐怖には逆らえなかった。ファニータは彼の腰に両手を添えて自分の身体を支えながら口を開き、舌を出して目の前のそれに這わせた。頭の上に荒い息が吹き掛かる。
どうすれば彼は喜ぶのだろう――ファニータには全く分からなかった。種族の違う者同士の交わりである。当然のことだ。だが、彼の気分を損ねる訳にはいかない。彼女は懸命に、ドワモ・オーグのペニスに刺激を与えた。周囲を上下に舐め、口に含む。次第に、先端からジワリと粘液が滲み出てきた。ファニータは口内に溜まった唾液を口唇の端から滴らせながら、獣への愛撫を続けた。徐々にそれは、大きさを増して行った。
口淫に満足したのか、ドワモ・オーグはファニータの後頭部の手を離し、彼女を自由にした。
「かはっ! ごほっ!」
ペニスから口を離したとたんにむせ返るファニータ。少しでもいいからこのまま休ませて欲しいと思った彼女だが、ドワモ・オーグはそれを許さなかった。
彼はファニータの腕を取って引いた。彼女はベッドから降りて彼の前に立つ格好となった。二人の、いやひとりと一匹の並ぶ姿は、まるで小柄な子供と体格のいい大人だった。ドワモ・オーグはファニータの両肩に手を添え、反対側を向かせた。彼女はドワモ・オーグに背中を向ける格好になった。そしてすぐさま、彼女の背中を押して屈ませる。ファニータは目の前にあるベッドに両手を付いた。
男性経験もなく、人間の男性器ですら簡略化された図解でしか目にしたことのない十七歳の少女にとっては、この世の物とは到底思えなかった。
この獣は次に自分に何をしようと言うのか。ファニータは恐る恐る、怯える目を彼に向ける。すると、ドワモ・オーグは彼女の後頭部に手をやると、その顔を自分の股間に近付けさせた。ファニータの目の前に彼のペニスが迫る。そのまま彼女の口元を、それに触れさせた。生臭い獣の匂いが鼻孔を突く。そうか――ファニータは思い当たる。この獣は口淫――フェラチオを望んでいるのだ。彼女は当然、実際に行ったことはなかったが、男女の営みにおいて、『そういう行為』をすることは知っていた。
逆らってはいけない。怒らせてはいけない。さもなければ、自分は一瞬で殺されてしまうだろう。そんな恐怖には逆らえなかった。ファニータは彼の腰に両手を添えて自分の身体を支えながら口を開き、舌を出して目の前のそれに這わせた。頭の上に荒い息が吹き掛かる。
どうすれば彼は喜ぶのだろう――ファニータには全く分からなかった。種族の違う者同士の交わりである。当然のことだ。だが、彼の気分を損ねる訳にはいかない。彼女は懸命に、ドワモ・オーグのペニスに刺激を与えた。周囲を上下に舐め、口に含む。次第に、先端からジワリと粘液が滲み出てきた。ファニータは口内に溜まった唾液を口唇の端から滴らせながら、獣への愛撫を続けた。徐々にそれは、大きさを増して行った。
口淫に満足したのか、ドワモ・オーグはファニータの後頭部の手を離し、彼女を自由にした。
「かはっ! ごほっ!」
ペニスから口を離したとたんにむせ返るファニータ。少しでもいいからこのまま休ませて欲しいと思った彼女だが、ドワモ・オーグはそれを許さなかった。
彼はファニータの腕を取って引いた。彼女はベッドから降りて彼の前に立つ格好となった。二人の、いやひとりと一匹の並ぶ姿は、まるで小柄な子供と体格のいい大人だった。ドワモ・オーグはファニータの両肩に手を添え、反対側を向かせた。彼女はドワモ・オーグに背中を向ける格好になった。そしてすぐさま、彼女の背中を押して屈ませる。ファニータは目の前にあるベッドに両手を付いた。