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メダイユ国物語
第4章 非情な実験
(え? なに?)

 彼女が考える間もなかった。背後のドワモ・オーグは彼女の両足を広げさせ、両手で彼女の腰を掴むと、彼は自身のペニスの先端を、背後から濡れそぼった膣口に宛てがった。背面立位、俗に言う『立ちバック』の体位である。

「いよいよ雄が性器を挿入するようです」

 オズベリヒは身を乗り出して隣の部屋の様子に見入っていた。

「ファニータ……」

 彼女のことを気遣うマレーナも目が離せなくなっていた。

 ドワモ・オーグが腰を進めると、彼のペニスが、まだ男を知らない膣口に差し挿れられた。処女粘膜が強引に押し広げられる。

「ひっ! いやああああっ!」

 大声を出さない方がいいと、オズベリヒからは忠告されていた。だがそれどころではなかった。ファニータの秘芯を激痛が襲った。

「ファニータ……ううっ……」

 見守るマレーナも、まるで自分がその痛みを味わっているかのように、顔を歪めて泣いていた。

 幸い、と言えるのかは分からない。破瓜の痛みを訴えるファニータの叫びは、ドワモ・オーグを刺激することはなかった。むしろ彼は、雌を支配したことに満足感を覚えていた。

 彼の先細りのペニスは何にも阻まれることなくファニータの腟内へ侵入し、やがて最奥へ到達する。だがその長大なペニスは、半分も膣内に収まっていなかった。彼は小刻みな抽送を繰り返す。初めはゆっくりと、そして徐々に激しく。

「んっ、んあっ、ああっ」

 ファニータの口から喘ぎが溢れる。事前に投与された媚薬の効果は、破瓜の痛みを次第に快楽へと変えていた。

「あっ、あっ、あんっ、だめっ、だめっ」

 善がりが高まって行くファニータ。彼女の胎内では、ドワモ・オーグの激しい抽送により、彼のペニスの先端が子宮口を断続的に突いている。女性の性感帯として一番有名なGスポットをも上回る快楽が得られるという、子宮膣部(ポルチオ)を刺激していた。通常であれば、ポルチオ性感帯はある程度の性体験の上でなければ快感が得られないという。だというのに、媚薬の効果か、それともドワモ・オーグによる愛撫によるものなのかは不明だが、処女を散らせたばかりの少女のそこは、すでに激しい快楽を彼女に与えていた。ファニータは生まれて初めての、性交による絶頂を迎えていた。

「んふうっ、あっ、ああっ、ああんっ! はあああんっ!」
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