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メダイユ国物語
第6章 小さな慰み者
 言いながら、オズベリヒはニヤリと口元を歪める。

「そうだね? パウラ?」

 オズベリヒはベッドで男に貫かれている少女に向かって声を掛けた。

「うう……はい、私が……お手伝いさせていただくようにと、お引き受けいたしました……」

 激しい息遣いの中で、パウラは答える。

(嘘だ……従わなければわたしを殺すと脅されているんだ。ファニータのように彼女もまた、わたしの身を案じてこの男に服従しているんだ……)

 マレーナの中に憤りが込み上げる。

「彼女も生娘だったようです。姫君より年下の侍女が、先に『女』になってしまいましたな」

 そんな彼女を焚き付けるように、オズベリヒはマレーナの顔を覗き込む。マレーナは思わず顔を背けた。

「パウラ……」

 彼女は侍女に声を掛けることしか出来なかった。
 昨夜は施錠されていたはずのこの部屋が、今夜は入れるようになっていた。オズベリヒには、マレーナがパウラの後を追ってここへ来ることはあらかじめ分かっていたのだ。この場面を彼女に見せ付けるために。全てはマレーナの心の拠り所を摘み取り、マレーナ自身をも徹底的に屈服させるためである。

「はあ、はあ、ううっ……」

 パウラの身体に伸し掛かり、彼女を犯している男が呻きを上げる。彼に絶頂が近づいていた。

「構わない。そのまま全て吐き出してしまえ」

 男の絶頂が近いことを察したオズベリヒは命じた。

「やめて、せめて外に出してあげて! パウラが……まだ子供の彼女が妊娠しちゃう!」

 マレーナはオズベリヒに向かって懇願するが、間に合わなかった。

「くっ、ううっ」

 ベッドの上で男は抽送を止めて唸り声を上げた。パウラの秘芯の奥でドクドクと熱い粘液が放出される。少女の胎奥はそれを全て受け止めた。

 射精の余韻に浸る男は、幼い膣粘膜の感触を惜しむようにゆっくりと陰茎を引き抜いた。

「パウラ……」

 マレーナは目の前で横たわる小さな侍女に声を掛けた。彼女はぐったりと手足を投げ出している。

(まだ十二歳の子供なのに……こんなことをされるなんて)

 マレーナの目からも涙が止まらない。彼女も全身から力が抜け、ガックリと項垂れてしまった。

 パウラを犯していた男は彼女から身体を離し、ベッドを降りて衣服を身に付け始めた。
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