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メダイユ国物語
第6章 小さな慰み者
 そして少年はパウラをそのまま抱き抱えるようにしてベッドの中央へ移動し、彼女の身体をゆっくりと横たえた。彼は口唇を離し、少女の身体から上体を起こした。

(この子、十二歳って言ってたっけ)

 少年は自分よりも年下の、華奢で小さな美少女の裸身に見惚れた。白い肌は薄っすらと汗ばみ、紅潮している。まだ膨らみ始めたばかりの乳房は小ぶりで、先端には薄桃色の細やかな突起が佇んでいる。腰はほとんどくびれておらず、腰の張り出し見られない。彼女は発育が遅いのか、年齢以上に幼い印象だ。

 今夜二人目の相手ということもあり、すでに覚悟を決めているパウラは、歳が自分と近いであろう少年の顔に目を向ける。顔を赤くして自分の身体を見ている彼は、こういう行為に慣れていないようだ。今までの大人の男たちのように乱暴にはされないだろう――パウラはどこか彼に対し、安心感を覚えていた。

「あ、あの……」

 自分の裸身に見惚れるばかりの少年に、パウラは声を掛ける。恥ずかしい気持ちでいっぱいだったからである。

 少年は我に返り、思わず「ご、ごめん」と口にする。

 部屋の入り口付近で立哨する兵士は、寝台でのそんな二人のやり取りを、苦笑混じりに眺めていた。

(やれやれ、まるでおままごとだな……)

 これでは目の保養にもならないと、兵士は呆れ顔で扉を開く。

「坊主、俺は隣の部屋で一服してるからな。しばらくしたらまた様子を見に来る」

「は、はい!」

 兵士の言葉に、少年は畏(かしこ)まった態度で答える。

「慌てなくていいぞ。せっかくの機会だ、ゆっくり楽しみな」

 オズベリヒの前では至って真面目な態度だった兵士だが、主が退席したことをいいことに、気怠そうに懐から取り出した煙草を一本咥えながら部屋を出ていった。

 扉が閉まるのを見届けた後、少年は少女の肢体にゆっくりと覆い被さる。片手を胸の小さな膨らみに被せ、ゆっくり揉んでみる。同時にもう片方の膨らみに顔を近付け、先端の小さな隆起を口に含み、吸い上げた。少年の荒い息が、乳房に芽生えたばかりの性感部分を刺激した。

「あっ……あん」

 少女の小さな口元から喘ぎが漏れる。
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