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メダイユ国物語
第6章 小さな慰み者
 少年の手は、腋から腰、太腿へと、パウラの身体を撫でながら下半身へ降りていく。そして内腿を撫で上げながら、指先が少女の秘部へ到達した。秘裂から覗く陰唇は熱を帯び、先の性交での名残りですでに充分に潤っている。彼女自身の愛液と、先ほどの兵士が胎内で放った精液によるものである。ヌルヌルとして感触が、少年の指先にまとわり付いた。

 少年は少女の陰唇の隙間に指先を滑り込ませ、その形をなぞるように這わせた。少年にとっては、初めて触れる女性器だ。彼の全神経は指先に集中していた。

「はあ、はあ、あ……あん」

 快感がパウラを襲う。彼女の息遣いが激しくなった。

 大柄な兵士たちと違い、歳が近くまだあどけない少年に抱かれることで、パウラは生まれて初めて自身の身体に性的な快感が湧き上がるのを感じていた。

 つい先ほどまでは男女の性の営みに嫌悪しか感じなかった。だが、少年の慣れない手付きによる愛撫は、むしろ愛おしさすら感じる。

 少年の指先が、トロトロにヌメる小陰唇の隙間に潜り込むと、少女の秘芯は肉襞(にくひだ)でそれを捉える。

 ――つぷっ

 小さな孔に、少年の中指が侵入する。

(温かい……いや、熱い……)

 子供は成人より体温が高い。幼膣の中で指に絡みつく肉壁は、特に熱を帯びていた。少年は指をリズミカルに出し入れする。最初はゆっくりと、焦らすように。そして少女の唇から溢れる、喘ぎにも似た吐息に合わせて次第に指の動きが激しさを増す。

「ああっ、ああん、あん、はあんっ」

 背中に回した両手に力が入る。パウラは少年の身体にしがみつき、彼の愛撫に翻弄されていた。

 少女の秘部からは、クチュクチュといった水音が増す。そしてパウラは、胎奥からこれまで感じたことのない感覚が、まるで津波のように押し寄せてくるのを感じていた。

「あんっ、あっ、あっ……ダメ……ダメ!」

 少年の耳元に喘ぎを漏らすパウラ。

(この子、気持ちいいんだ)
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