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メダイユ国物語
第6章 小さな慰み者
 少年はさらに顔を近づける。
 ツンと、「女」の匂いが鼻をついた。

(さっき、この子は自分のモノを、口を使って気持ちよくしてくれたんだから……)

 今度は自分がそうするのがいいに違いない――そう考え、少年は少女の秘部に舌を触れさせた。

 ビクンと、パウラの下腹部が反応する。だが、やはり少年の行為を拒む様子はない。

 先ほど指でしたように、陰唇の形に沿うよう舌を走らせる。そして割れ目の頭頂部の包皮に舌先を潜り込ませ、コリっとした粒を舐め上げる。

「あ、あん……」

 パウラの口から再び呻きのような声が漏れる。彼女にとっても、口を使ったそこへの愛撫は初めての経験だった。
 舌先を窄(すぼ)め、膣口のヒダを掻き分けて差し入れると、奥からジワッと熱く濃密な蜜が滲み出てくる。

 ――チュブッ、ズチュ、ジュル

 少年はそれを音を立てて啜り上げる。

「はあ、はあ、はあ……」

 荒い息遣いのパウラの両手が、股間を覆う少年の頭部に触れる。

(さすがに嫌がってる?)

 彼は一瞬、少女が嫌悪していると思い、彼女への口淫をやめた。ところが、彼女はむしろ少年の頭部を股間により押し付けるように、腰をくねらせていた。

 ――私は、はしたないことをしている
 パウラは、頭ではそう考えていたが、身体が言うことを聞いてくれない。彼女は、いや彼女の肉体(からだ)は、性の快感を欲していた。

 少年の目前の、少女の秘芯はトロトロに濡れそぼり、肉ヒダがヒクヒクと蠢いて少年の性衝動を誘っているかのようだった。

「挿(い)れても、いい?」

 少年はパウラに向けて言う。
 元々、ここはそういう目的の場である。パウラはすでにひとりを相手にした後である。わざわざ彼女の意思を確認する必要などないことは、少年にも分かっていた。

 だが、嫌がる少女を無理矢理に犯すような行為は、彼にはとても出来ないと思った。彼女が嫌がるようであれば、ここまでにしようと考えていた。こんな美少女の身体を、隅々まで堪能出来たのだ。自分にはそれで十分だと思ったのである。

 だが、

「――はい」

 頷きながら、消え入るようなか細い声で、パウラは答える。少年の意に反し、彼女は全てを受け入れることを、彼に伝えた。
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