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青い煩い、少女の情動。
第7章 勉強会という名の……

そして、その4.5分後。
私はびしょびしょのまま、響君の家のインターフォンを押して、自分の名前を告げた。側から見れば迷惑極まりないが、私はもちろん、いきなり降ってきた雨にも罪はないはずだ。それにしても勝負服で来なくて良かった。私が着ていた服は3番手ぐらいの上下だったので、濡れても問題なかったというわけではないが、精神的ダメージはいくらか少ない。勝負服で着ていたら、私のテンションの下がり具合でジェットコースターが一つ出来そうな具合だっただろう。

しかし、なんでまた突然雨が……。

私が天を仰いでいると、ガチャっとドアが開いて、

『莉央っ、いらっしゃい。災難だったね。』

と響君が苦笑いして迎えに来た。

[うんっ。傘持ってなくて……。自転車そこで良かった?]

『うん。そこでいいよ。まぁ、今日傘持ち歩いている人は少ないよね。大丈夫?]

[びしょ濡れっ!]

私は一応、バッグだけは死守しようとしていたので教科書類は守られたが、代わりに服はびしょびしょだ。

徐に視線を響君に戻すと、響君は頬を赤く染めている。どうしたんだろう。と我が身に意識を移してそこで初めて気づいた。響君の視線が私の身体に集中して離れない、その理由に。

[ぁっ、]

それに気づいた私も、かぁっーと赤くなる。
理由は至極単純。濡れた白のトップスのせいで、私の下着が透けているのだ。おまけにスカートも下腹部に張り付いて、女性の妖艶な身体のラインを映し出している。

『ごめん……。』

と言って、響君は慌てて目を逸らす。私も身体を捻り、恥ずかしさに悶える。なんともいたたまれない空気になってしまった。しかし私の心には気まずい、恥ずかしいといった感情の他にも嬉しいという感情があった。

普段クールで落ち着いていて、浮世離れしている響君でも女の子の下着を見て赤くなるんだぁ。

可愛い。……それとも私だからかなぁ。

どうせならもっと可愛い下着を着てくれば良かった。休日なので流石にスポブラというわけではないが、特段可愛げのある下着というわけでもない。まぁ、貧相な私には下着の必要性すらあるのか怪しいのだが……。

[くしゅんっ!]

気まずい雰囲気を打ち破ったのはやはり私で、それも意図していないものだった。私のくしゃみで止まった時が再び動き出したかのように、2人は会話を再開する。

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