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青い煩い、少女の情動。
第7章 勉強会という名の……

『大丈夫っ?お風呂入る?』
[ううん、大丈夫]
『だめっ、入って。莉央、風邪ひいちゃうよ。』
[うっ、うん。分かった。じゃあお風呂入らせてもらうね。]
私は押しに負けて、お風呂に入らせてもらうことになった。響君が手に持っていたタオルで申し訳程度に身体を拭いて、靴を脱いで、玄関に上がる。
『一応、乾燥機はあるけれど、服が縮んだらいけないし……。』
この場には難しい問題がある。それは服の問題だ。流石に濡れた服を再度着るわけにはいかないし、乾燥機で無理矢理乾かしたら服が縮む恐れがある。服を借りようにも、下着は借りられない。
『そうだね。服は上下僕の貸すから、下着だけ乾燥機かけようか。』
[うん。分かった。]
多分、これが最適解だ。
『お風呂はもう入ってるから……。』
響君の用意周到さに驚く。
急に雨が降ってきた時に、既に私の状況を察知していたのだろうか。
『乾燥は脱衣所にある洗濯機の速乾っていうボタンを押したらできるよ。タオルは木の棚に積んであるやつ使ってもらって大丈夫。服は僕が脱衣所に置いておくから……。』
彼の前世はお母さんなのだろうか。面倒見がいいというレベルではない。適切な状況判断能力、伝達漏れのなさ、思慮深さ、どれをとっても高級旅館の女将並みだった。
[ううん、大丈夫]
『だめっ、入って。莉央、風邪ひいちゃうよ。』
[うっ、うん。分かった。じゃあお風呂入らせてもらうね。]
私は押しに負けて、お風呂に入らせてもらうことになった。響君が手に持っていたタオルで申し訳程度に身体を拭いて、靴を脱いで、玄関に上がる。
『一応、乾燥機はあるけれど、服が縮んだらいけないし……。』
この場には難しい問題がある。それは服の問題だ。流石に濡れた服を再度着るわけにはいかないし、乾燥機で無理矢理乾かしたら服が縮む恐れがある。服を借りようにも、下着は借りられない。
『そうだね。服は上下僕の貸すから、下着だけ乾燥機かけようか。』
[うん。分かった。]
多分、これが最適解だ。
『お風呂はもう入ってるから……。』
響君の用意周到さに驚く。
急に雨が降ってきた時に、既に私の状況を察知していたのだろうか。
『乾燥は脱衣所にある洗濯機の速乾っていうボタンを押したらできるよ。タオルは木の棚に積んであるやつ使ってもらって大丈夫。服は僕が脱衣所に置いておくから……。』
彼の前世はお母さんなのだろうか。面倒見がいいというレベルではない。適切な状況判断能力、伝達漏れのなさ、思慮深さ、どれをとっても高級旅館の女将並みだった。

