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青い煩い、少女の情動。
第7章 勉強会という名の……
[ありがとっ]

私がそそくさとお風呂場へと向かおうとしたその時。ガチャっと扉が開いて、人が入ってきた。その扉は私が家に入る時に開いた扉だ。響君と私の2人きりではなかったのだろうか?いや両親がいないというだけだ、兄弟がいるのかもしれない。

『ひさ、おかえり。』

『にぃ、雨めっちゃ降ってきた。洗濯もの入れた?』

案の定、響君をそのまま小さくしたのような見た目の男の子がいた。響君の弟だろう。それにしても、びしょ濡れの自分を差し置いて、洗濯物の心配など兄弟そろって出来が良すぎるのではないだろうか?
ひさ、と呼ばれた響君の弟くんは、響君の弟という字面の通り完璧な見た目をしている。特に可愛さは振り切れている。えへへ、と笑う姿は響君とそっくりで、響君の子供姿が容易に想像できた。

[弟さん?]

その声で弟くんは、やっと私の存在に気づいたみたいで、ぴょんっと兎のようにこちらを向いた。心なしか頬が赤いように思える。外で遊んでいたのだろう。悠寿がお風呂を沸かしていたのも、実は彼のためなのかもしれない。
 
『うん。僕の弟の悠寿。今は小5、11歳だね。』

[ひさとし、くん?]

『うん……。』

悠寿君はちょっと人見知りみたいだ。視線はこちらを向いているのに、恥ずかしがるばかりで口をつぐんでしまっている。しかし、小5か。それにしては小さい気がする。これからぐんと伸びて、いずれは響君のようにスマートになるのだろうが、今は小学校低学年と名乗ってもいいくらいには可愛らしい見た目をしている。
その気まずい雰囲気を破ったのは、今度は私じゃなくて

『くちゅんっ!』

悠寿君が可愛い声で、くしゃみをした。くしゃみは私より可愛いかった。
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