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青い煩い、少女の情動。
第8章 布団の香り、

ふぅ、
危なかった、というか絶対絶命だった。
隣では悠寿君が全身を硬直させて、震えていた。
[ふふ、にぃに見つかっちゃうところだったね、]
『……うん。』
さっきの騒動で2人とも疼きがすっかり引いてしまった、と思っていたのだが、
布団をどけて戦慄した。
悠寿君の……は今も尚、雄々しく天を指していたのだ。
え、ひさって……
[ひさ、にぃにバレそうになって……興奮してるの?]
『ぇ?』
[ううん……なんでもない、]
それより、
[早く、それ納めなきゃね。]
悠寿君を立たせて、私は膝立ち。
私は悠寿君の……に顔を近づける。
息が吹きかかるだけでびくん、となってなる……
可愛い……
『ぁ、』
私はそれをぱくっ、と咥えた。
本日二度目……というかほんのちょっと前の出来事である。
やっぱり、熱い……
そして、かたい……
『莉央お姉ちゃんっ、気持ちいい……っ』
じゅぽっ、
私が口を前後させる度に、いやらしく少し下品な音が部屋に響く。
口腔内で粘性を帯びた唾液が纏わり付き、そして圧力でもってして与えられる快楽に、悠寿君はただ悶えることしかできない。
『ぁ、』
びくん、と悠寿君の身体が跳ねて、
喉に悠寿君の……が突き刺さる。
ちょっと苦しいかも……
でも……、やっぱり
感じてる悠寿君は本当に可愛い。
天を仰いで口を抑えようとしている健気な姿を見てが、私の心に深く突き刺さって、
じゅぽっ、……ぱっ、
一旦、口から抜いて
[ひさは、私のこと……好き?]
と聞いた。
……聞いてしまった。
ずるい質問。禅問答。私利私欲に塗れた利己。
……後悔も、反省もしません。
『ぇ、……す、好きだよ……ぉっ。』
かぁーっ、と再びりんごになる悠寿君。
お風呂では平気な顔だったのに…………?
この好きは、どういう意味なのか……、
悠寿君はそれを少なからず考えてしまったのかもしれない。

