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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
「愛里咲たちは昨日で入籍して1年だよね!」
「へぇ、愛里咲と琉くんが入籍してもう1年かぁ」
身の危険を感じた根岸が、話題を愛里咲に振ると、松田が興味津々に聞いてきた。
「でも結婚式は秋だよね?」
どっちが結婚記念日になるんだろうね…松田に言われ、愛里咲はうーんと考え込んだ。
「結婚式と別の日だとややこしいね。うちは同じ日にしよう」
同棲中の彼氏との結婚を夢見る坂本が、嬉しそうに微笑む。
「あ、結婚決まったんですか?」
言った後、根岸はしまったとばかりに顔を引きつらせた。
ピクリと眉を動かした坂本は、根岸のオデコに痛いツッコミを決める。
「いったぁ……てか、まだなんだ……」
「もう一発」
バシッと軽快な音を立てて、根岸のオデコが赤く染まる。
「くっそー、先越してやがってぇっ‼︎ 」
ギャーギャーと逃げ回る根岸、それを追う阪本。
2人をぼんやりとみながら、愛里咲は自分の結婚式を思い出していた。
「へぇ、愛里咲と琉くんが入籍してもう1年かぁ」
身の危険を感じた根岸が、話題を愛里咲に振ると、松田が興味津々に聞いてきた。
「でも結婚式は秋だよね?」
どっちが結婚記念日になるんだろうね…松田に言われ、愛里咲はうーんと考え込んだ。
「結婚式と別の日だとややこしいね。うちは同じ日にしよう」
同棲中の彼氏との結婚を夢見る坂本が、嬉しそうに微笑む。
「あ、結婚決まったんですか?」
言った後、根岸はしまったとばかりに顔を引きつらせた。
ピクリと眉を動かした坂本は、根岸のオデコに痛いツッコミを決める。
「いったぁ……てか、まだなんだ……」
「もう一発」
バシッと軽快な音を立てて、根岸のオデコが赤く染まる。
「くっそー、先越してやがってぇっ‼︎ 」
ギャーギャーと逃げ回る根岸、それを追う阪本。
2人をぼんやりとみながら、愛里咲は自分の結婚式を思い出していた。