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それぞれの後編
第8章 サディスティック・マリッジ〜第三章・夏〜【一年目の記念日】
「私は逆に、伊藤さん達が愛里咲のロッカーに貼り紙してるのを見たけど?」
ズイッと、愛里咲の隣に松田が立つ。
「言えてるーっ」
坂本と根岸もそう口を揃えては、愛里咲を囲むように立った。
そんな3人を睨む伊藤たち。
年配の木村はため息を零し近くの椅子に腰掛けその様子を傍観し、言い出しっぺの摩美は素知らぬ顔で携帯を弄っている。
「子供の喧嘩みたいになってきてるぞ」
町田が大きくため息を吐き出しながらそう言うと、女子社員を見回した。
「気付いてやれなくて済まなかった。これからはこういったことがないように気を引き締める」
「ぶっ…部長! やめて下さい‼︎ 」
町田が女子社員に向けて頭を下げれば、女子社員たちはそれを慌てて止めた。そして、気まずそうにお互い謝り合った。
「監督不行き届きってやつですよね。愛里咲さん、もうこういうのやめて下さいね」
「はぁっ⁈ 」
1人ふん反り返りそう言い放った摩美。
(何か悔しい! モヤモヤするっ‼︎ )
町田に頭を下げさせてしまった手前これ以上騒ぐのは気が引ける。
愛里咲は、勝ち誇ったように笑う摩美を睨んでいた。
ズイッと、愛里咲の隣に松田が立つ。
「言えてるーっ」
坂本と根岸もそう口を揃えては、愛里咲を囲むように立った。
そんな3人を睨む伊藤たち。
年配の木村はため息を零し近くの椅子に腰掛けその様子を傍観し、言い出しっぺの摩美は素知らぬ顔で携帯を弄っている。
「子供の喧嘩みたいになってきてるぞ」
町田が大きくため息を吐き出しながらそう言うと、女子社員を見回した。
「気付いてやれなくて済まなかった。これからはこういったことがないように気を引き締める」
「ぶっ…部長! やめて下さい‼︎ 」
町田が女子社員に向けて頭を下げれば、女子社員たちはそれを慌てて止めた。そして、気まずそうにお互い謝り合った。
「監督不行き届きってやつですよね。愛里咲さん、もうこういうのやめて下さいね」
「はぁっ⁈ 」
1人ふん反り返りそう言い放った摩美。
(何か悔しい! モヤモヤするっ‼︎ )
町田に頭を下げさせてしまった手前これ以上騒ぐのは気が引ける。
愛里咲は、勝ち誇ったように笑う摩美を睨んでいた。