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それぞれの後編
第9章 サディスティック・マリッジ〜第四章・夏〜【仲直りの仕方】
ドキン…ドキン…
それだけで、愛里咲の心臓は痛みから解放され、飛び跳ねたくなる程に高鳴った。
ゆっくりと愛里咲の頭を覆っていた布団が下げられ、優しい手つきで頭を撫でられる。
(……森永さんと…何かあったのかな?)
結婚式で愛を告げられてから、琉は優しくなったと思う。
それでも、こんな風にされるのは初めてで、嬉しい反面、どこか疑ってしまう。
(……罪悪感…とかじゃないよね⁈ )
琉の指が優しく愛里咲の髪を梳き、愛里咲は思わず身を硬くした。
愛里咲の体温が上昇し、耳まで熱を感じる。多分、顔も真っ赤いだろう。
それでも、薄暗い寝室だからか、背後から見えないのか、琉は気付く様子もなく愛里咲の髪を梳く。
その髪が、サラサラと枕に落ちればまた掬い、琉の手櫛が愛里咲の髪を梳いていく。
繰り返されるそれが気持ち良くて、気付けば愛里咲は眠りに落ちていた。
それだけで、愛里咲の心臓は痛みから解放され、飛び跳ねたくなる程に高鳴った。
ゆっくりと愛里咲の頭を覆っていた布団が下げられ、優しい手つきで頭を撫でられる。
(……森永さんと…何かあったのかな?)
結婚式で愛を告げられてから、琉は優しくなったと思う。
それでも、こんな風にされるのは初めてで、嬉しい反面、どこか疑ってしまう。
(……罪悪感…とかじゃないよね⁈ )
琉の指が優しく愛里咲の髪を梳き、愛里咲は思わず身を硬くした。
愛里咲の体温が上昇し、耳まで熱を感じる。多分、顔も真っ赤いだろう。
それでも、薄暗い寝室だからか、背後から見えないのか、琉は気付く様子もなく愛里咲の髪を梳く。
その髪が、サラサラと枕に落ちればまた掬い、琉の手櫛が愛里咲の髪を梳いていく。
繰り返されるそれが気持ち良くて、気付けば愛里咲は眠りに落ちていた。