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それぞれの後編
第9章 サディスティック・マリッジ〜第四章・夏〜【仲直りの仕方】
「一緒に食べてもいいですか?」
ざわめきを取り戻した社食。
愛里咲の背中に、最近では聞き慣れた声が掛けられた。
「……飯村くん……あ、どうぞ」
愛里咲が振り返れば、飯村とその仕事のペアの男性社員が立っている。
愛里咲は慌てて隣の席の椅子を引いた。
「あれ? 何か今日は賑やかだね」
根岸と坂本もそれぞれの食事を載せたお盆を持ち、松田の両隣へと座る。
坂本の言う通り、坂本の隣に松田、その隣に根岸、佐藤。
佐藤の斜め向かいに摩美、その隣に琉、愛里咲、そして飯村、そのペアの男性社員。
全員同じ部署なだけあって、話も弾み、とても賑やかい。
おかげで、先程の愛里咲の大声やその気まずさも流されたようだ。
「琉先輩っ、摩美のサラダ食べます? ほら、あ〜ん」
「……いらねぇ」
「愛里咲さん、俺のとサラダ交換しませんか?」
「……飯村くんのと中身同じだよ」
……違う気まずさは拭えないのだが……。
ざわめきを取り戻した社食。
愛里咲の背中に、最近では聞き慣れた声が掛けられた。
「……飯村くん……あ、どうぞ」
愛里咲が振り返れば、飯村とその仕事のペアの男性社員が立っている。
愛里咲は慌てて隣の席の椅子を引いた。
「あれ? 何か今日は賑やかだね」
根岸と坂本もそれぞれの食事を載せたお盆を持ち、松田の両隣へと座る。
坂本の言う通り、坂本の隣に松田、その隣に根岸、佐藤。
佐藤の斜め向かいに摩美、その隣に琉、愛里咲、そして飯村、そのペアの男性社員。
全員同じ部署なだけあって、話も弾み、とても賑やかい。
おかげで、先程の愛里咲の大声やその気まずさも流されたようだ。
「琉先輩っ、摩美のサラダ食べます? ほら、あ〜ん」
「……いらねぇ」
「愛里咲さん、俺のとサラダ交換しませんか?」
「……飯村くんのと中身同じだよ」
……違う気まずさは拭えないのだが……。