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それぞれの後編
第9章 サディスティック・マリッジ〜第四章・夏〜【仲直りの仕方】
定時を告げるチャイムが鳴る。
今日は、机の上に積まれた資料を片付ければ帰れる!
愛里咲はテキパキと机の上の資料をファイルに纏めていった。
「琉先輩、今夜は行かないんですか?」
少し遠くの琉の席の方から、先程とは違いテンションの高い摩美の声が聞こえてくる。
「昨日までの約束だからな。もう行かない」
「ですよねぇ。昨日ついに最後までイっちゃいましたもんね」
「ああ…そうだな」
─────⁉︎
何の会話かわからない。
でも、親しげな2人の会話に、愛里咲の胸が騒ついた。
(昨日最後までって…‼︎…まさかあの2人⁉︎ )
ジワリと目頭が熱くなり、愛里咲の手が止まる。
「じゃあ今夜は飲みに行きましょ?」
「……お前はもういいのかよ?」
「じゃあ、今夜は摩美の為に付き合って下さい」
「………やだね」
「琉先輩と一緒じゃなきゃイけませんっ‼︎ お願いっ、一緒にイッて?」
ハテナマーク満載の愛里咲の頭の中には、琉と摩美の会話がまるでカップルの会話のように聞こえる。
耐えられなくなった愛里咲はファイルを抱え、逃げるように資料室へと走った。
今日は、机の上に積まれた資料を片付ければ帰れる!
愛里咲はテキパキと机の上の資料をファイルに纏めていった。
「琉先輩、今夜は行かないんですか?」
少し遠くの琉の席の方から、先程とは違いテンションの高い摩美の声が聞こえてくる。
「昨日までの約束だからな。もう行かない」
「ですよねぇ。昨日ついに最後までイっちゃいましたもんね」
「ああ…そうだな」
─────⁉︎
何の会話かわからない。
でも、親しげな2人の会話に、愛里咲の胸が騒ついた。
(昨日最後までって…‼︎…まさかあの2人⁉︎ )
ジワリと目頭が熱くなり、愛里咲の手が止まる。
「じゃあ今夜は飲みに行きましょ?」
「……お前はもういいのかよ?」
「じゃあ、今夜は摩美の為に付き合って下さい」
「………やだね」
「琉先輩と一緒じゃなきゃイけませんっ‼︎ お願いっ、一緒にイッて?」
ハテナマーク満載の愛里咲の頭の中には、琉と摩美の会話がまるでカップルの会話のように聞こえる。
耐えられなくなった愛里咲はファイルを抱え、逃げるように資料室へと走った。