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それぞれの後編
第10章 サディスティック・マリッジ〜第五章・秋〜【前進するために…】
ブーブーブー
ベッドサイドで震える携帯が控えめな音を立てている。
琉はそちらへ手を伸ばし、携帯画面を覗いた。
「……佐藤さん?」
携帯画面は、佐藤からの着信を報せていた。
「………もしもし?」
気だるそうな声で、琉がその着信に応える。
『琉? 今どこ? 愛里咲ちゃんも一緒?』
「は?」
伸びをしながら身体を起こす。
琉の身体に引かれた布団の中から、今だスヤスヤと寝息を立てる愛里咲が姿を現した。
『お前、今日は10時から里中さんの会社でプレゼンあんの忘れてないよな?』
─────‼︎
琉は、ベッドサイドに置かれたままの愛里咲の携帯をサッと掴んだ。
……9時12分。完全に遅刻だ。
「すいません‼︎ 里中さんの会社には直で向かいます‼︎ 」
通話を終えた琉は、ベッドから飛び起きる。
「愛里咲! 起きろ‼︎ 」
ワイシャツに腕を通しながら、今だ熟睡中の愛里咲に声を掛ける。
昨晩は少しヤリ過ぎた。
疲れ果てた愛里咲に、起きる気配は全くない。
ベッドサイドで震える携帯が控えめな音を立てている。
琉はそちらへ手を伸ばし、携帯画面を覗いた。
「……佐藤さん?」
携帯画面は、佐藤からの着信を報せていた。
「………もしもし?」
気だるそうな声で、琉がその着信に応える。
『琉? 今どこ? 愛里咲ちゃんも一緒?』
「は?」
伸びをしながら身体を起こす。
琉の身体に引かれた布団の中から、今だスヤスヤと寝息を立てる愛里咲が姿を現した。
『お前、今日は10時から里中さんの会社でプレゼンあんの忘れてないよな?』
─────‼︎
琉は、ベッドサイドに置かれたままの愛里咲の携帯をサッと掴んだ。
……9時12分。完全に遅刻だ。
「すいません‼︎ 里中さんの会社には直で向かいます‼︎ 」
通話を終えた琉は、ベッドから飛び起きる。
「愛里咲! 起きろ‼︎ 」
ワイシャツに腕を通しながら、今だ熟睡中の愛里咲に声を掛ける。
昨晩は少しヤリ過ぎた。
疲れ果てた愛里咲に、起きる気配は全くない。