この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それぞれの後編
第11章 サディスティック・マリッジ〜第六章・秋〜【ドキドキディナー】
時間通りに、式場へと辿り着いた。
全ての招待客が揃うまで、小さな部屋で待たされる。
琉や愛里咲のように結婚して1年のカップルや、これから式を挙げようとするカップルが、10組程招待されているそうだ。
どの女性にも既に決まった相手がいる筈。しかも隣に!
それなのに、どの女性もチラチラと琉の方へ視線を向けていた。
「あのっ、これからここで式を挙げるんですか⁈ 」
そのうちの1人が興奮した様子で琉に話し掛ければ、隣の男性がそれを諌める。
「1年前に、ここで式を挙げたんです」
琉が笑顔で答えれば、その様子を見ていた他の女性達までホーッと感嘆の声を漏らした。
真っ赤な顔をしながら、その女性は必死に会話を繋ぐ。
女性の相手男性の眉間に、深い皺が刻み込まれた頃、ようやくスタッフが呼びに来て、式場レストランへと案内された。
「……いいなぁ…あんなイケメンの旦那さん…羨ましい……」
愛里咲は、通り過ぎる女性の何人かにそう声を掛けられていた。
全ての招待客が揃うまで、小さな部屋で待たされる。
琉や愛里咲のように結婚して1年のカップルや、これから式を挙げようとするカップルが、10組程招待されているそうだ。
どの女性にも既に決まった相手がいる筈。しかも隣に!
それなのに、どの女性もチラチラと琉の方へ視線を向けていた。
「あのっ、これからここで式を挙げるんですか⁈ 」
そのうちの1人が興奮した様子で琉に話し掛ければ、隣の男性がそれを諌める。
「1年前に、ここで式を挙げたんです」
琉が笑顔で答えれば、その様子を見ていた他の女性達までホーッと感嘆の声を漏らした。
真っ赤な顔をしながら、その女性は必死に会話を繋ぐ。
女性の相手男性の眉間に、深い皺が刻み込まれた頃、ようやくスタッフが呼びに来て、式場レストランへと案内された。
「……いいなぁ…あんなイケメンの旦那さん…羨ましい……」
愛里咲は、通り過ぎる女性の何人かにそう声を掛けられていた。